【ブログ】騙されないで生きていくこと
こんにちは。
小学生~中学生向け個別指導塾「新・個別指導 カナエル」の宮澤です。
このブログでは、「カナエル」塾生の様子、受験情報、塾長の想いなどを書いていきます。
カナエルがどんな塾か伝わりましたら幸いです。
騙されないで生きていくこと
映画『シンドラーのリスト』でも知られるオスカー・シンドラー。第二次世界大戦中、ナチスによるユダヤ人迫害が進むなか、彼はユダヤの人々をかくまい、身分を偽り、偽造書類などを用いてその命を救いました。言わば、ナチスに対して命がけで嘘をついた人物です。
最近、警察を装う詐欺電話や、企業情報漏洩に基づく詐欺メールが横行しています。
彼らの嘘は、命がけといった類のものとは到底思えず、ゲーム化・享楽化しているように思えます。
生成AIの普及にともない、今後、ますます巧妙化していく「騙しのテクニック」。
子どもたちにとって、「騙されないで生きていくこと」はこれからの人生に必須のスキルになります。こうしたスキルを身につけるためには、何が必要なのでしょうか?
企業から漏洩した個人情報を悪用した詐欺メール、警察官を装った電話、SNSを通じた投資詐欺、生成AIで作られた偽の音声や映像。こうした手口が広がると、単に「怪しいものには気をつけよう」「知らない人を信用してはいけない」と教えるだけでは、十分ではありません。
なぜなら、詐欺は、知らない人から突然だまされるとは限らないからです。自分の名前や住所を知っている人から連絡が来る。実在する企業や警察の名前が出てくる。家族や友人の声に聞こえる。親切に助けてくれる人に見える。
「怪しいと感じたら、立ち止まれる」
「自分の判断を疑い、確かめられる」
「自分一人では判断できないとき、誰かに相談できる」
つまり、これから必要なのは、怪しいものを見抜く力だけではなく、「自分の判断をいったん止め、確かめ、必要なときには他者に相談できる力」です。
これを身につけるためには、子どもが自ら考え、判断する力がその前提となります。しかし、私が教育の現場で子どもたちを見ていると、こうした力が数年前と比べて著しく減退しているようで、危機感を抱いています。
もちろん、まさに今、学校や塾で学んでいる教科の学習も、騙されない力を身につけるためには欠かせません。例えば、国語は相手の感情を理解するのに役立ちますし、算数や数学は論理的な思考力を育みます。
「騙されない力」とは、他人を疑い続ける力ではなく、人を信頼する気持ちを持ちながらも、自分の頭で考え、確かめ、自分を守るために行動できる力なのだと思います。
その力を育てることは、詐欺から子どもたちを守るだけではありません。情報があふれ、正解が一つとは限らない社会の中で、自分の人生を自分で判断し、主体的に生きていくための土台にもなるはずです。

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