【ブログ】大谷選手のMVPに想う
こんにちは。
小学生~中学生向け個別指導塾「新・個別指導 カナエル」の宮澤です。
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大谷選手のMVPに想う
アメリカ・メジャーリーグのMVP(最高殊勲選手)に、日本人メジャーリーガー・大谷翔平選手が選ばれました。
今年の彼の活躍からすれば、もはや異論はありますまい。野球発祥の地に単身乗り込み、次々と偉業を達成していく同胞の姿は、見ていて実に痛快でした。来年は新しいチームでどんな活躍を見せてくれるのでしょうか。
大谷選手は、子どもの頃からメジャーリーグで活躍することをずっと夢見て、自分の意志を貫いたと聞きます。まさに「好き」を極めた人物です。
このように、幼い頃から自分の好きなことに没頭し、その結果、社会で成功する例が数多く取り上げられるようになったこともあり、最近は「子どものやりたいようにやらせるべき」という子育て法が脚光を浴びているようです。
ただこれ、一見、物分かりのいい親のように見えますが、ご注意ください。放任とは違います。
子どもは知識や経験を持って生まれてくるわけではないですから、それを得る過程では本人の努力が当然必要ですし、周りの大人が監督し、見守り、失敗したときには話し合って改良へのサポートをすることも大切です。
先ほどの大谷選手とて、少年時代から「マンダラート」と呼ばれる9マスのチャートを使って細かな目標設定を行い、徹底した自己管理によりそれを達成し続けていたことは有名な話です。そして、その努力の陰には、両親や監督など周りの大人のサポートがあったことは言うまでもありません。
つまり、自分のやりたいように生きていくには、自ら考え行動できる自律性が必要です。
「本人の意思に任せる」「本人がやりたくないと言っているから」という親の言葉は、子どもが年相応の精神的自律を獲得していない場合には、必ずしもプラスになるとは限らず、むしろマイナスになることもあるのです。
子どもには、刺激により変化し続ける特質があります(これを可塑性〔かそせい〕と言います)。例えてみれば、陶器をつくる前の粘土のようなもの。
何でもかんでも子どもの自主性に任せるのは、その粘土に「好きなように器になれ」と言って放っておくさまと重なって見えます。
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